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復讐、救出、義。 ヴァン、ウェンディ、そして、新たなる男、ジョー、 それぞれが持つ三様なる概念を繋ぐは鉤爪の男。

 鉤爪の男を後一歩というところで見失ったヴァンとウェンディは船で後を追うも盗賊に謀られ楽園のような島へ 下船を余儀なくされた。
 そこで、出会ったジョーという大金持ちらしき人物は途方にくれていた彼等を好意により自宅へ招き入れる。 滞在中、彼は復讐の無意味さ、待つことの大切さを二人の心を揺さぶる程に説く。
 しかし、それは、彼の鉤爪の男から受けた大義に報いるべく、 鉤爪の男の追跡を二人に断念させる為のものであった。
 鉤爪の男には仲間が存在する。 それはつまり彼等の追跡を向こうは知っている。
 ヴァンがそれに気付いた時、ジョーは鉤爪の男から授けられた鎧で武力行使に出、 対するヴァンも鎧を呼んで応戦。 戦いはヴァンの勝利となったが、 鉤爪の男の情報を漏らさぬが為であろうか、ジョーは自ら命を絶った。
 その後、二人は島へやって来た船の甲板で己の追跡目的とその遂行について考えていた。


 鉤爪の男は、単に状況をコントロールするためだったのか、それとも、 心から助けたかったからか、ジョーに何かしらの恩を与えていた。
 それを思うと、婚約者を殺した殺人者、兄を奪った誘拐犯である鉤爪の男が それだけの人間ではないのかもしれない。

 ジョーの鉤爪の男から受けた大義とは一体なんだったのでしょう。
 作中で、ジョーは復讐の虚しさ、そして、人を許すことを説いていましたが、 彼は実際に復讐による虚しさを感じた人であり、許されたことがある人なのだろうか。
 もしそうならばそれらが導く答えは何なのでしょうか。

 ところで、法が定まっていれば、法が犯罪者を裁いてくれるでしょうが、 無法の地で復讐が間違いだと判断するのは難しいのではないでしょうか。
 とは言っても、法があっても、ヴァンの場合、己で裁きを与えたい心情でしょうが。



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